時代も平成から令和へと変わり、さまざまな社会情勢の変化と新たな課題に柔軟にかつ迅速に対応していかなければならない世の中になりました。数ある課題の中でも、特に「コロナ禍」の影響は甚大であります。それは、人々の生活様式、人間関係、社会情勢、情報、文化、科学技術など、コロナ前の情勢と比較すると非常に大きな変化をもたらしました。そうした飛躍的な変化の中で、うまく適応順応できずに苦しんでいる人が大勢います。とりわけ昨今の不登校問題、学びの多様化、学校の在り方に焦点を当てると、今私たちがすべきこと、私たちにしかできないことがあります。それは、「学校教育の新しい試み」に果敢に積極的に挑戦し、生徒の経験と自信を深め、視野だけでなく「活躍のフィールド」を実際に広げていくことです。
本校では、さまざまな「困難や逆境」に悩み、かつそこから這いあがろうと多様な学び方や生き方を求める生徒一人ひとりが、「勇気と希望」を持って学ぶことのできる広域通信制単位制高等学校を設置し、広く社会に貢献できる人材の育成を目指したいと考えます。まずは生徒自身が、「ありのままの自分らしく」生きられるよう、生徒や教職員との交流から人間関係を築き、地域社会での新たな出会い、体験活動を通して、生徒の自信を深め、視野を広げる活動を展開して参ります。
具体的には、長野県の豊かな自然環境とその地域文化に触れ、グループ企業の強み、例えばスポーツ、医療、介護福祉、観光、ホテル旅館、温泉、食品、健康、地域文化、農業、工業、商業、国際交流など、長野県全域をはじめ、多様なロケーションで多様な分野に触れ、体験活動を通して生徒自身の視野を広め、「知識技能の習得や経験と自信」を深め、学んだことをその後の「進路選択や人生設計」に活用できるよう働きかけて参ります。
学業においても、ステップ高等学校では、入学を希望する生徒全員、中学校卒業生、高校生などの自分のペースでゆっくり確実に学びたい、何度でも諦めずにもう一度学び直したいという熱意にとことん応えて、「総合コース 在宅」、「総合コース 通学」、「総合コース 在宅ネットサポート」など多様な学びの型を用意しています。
文部科学省が目指す新しい教育目標である「生きる力」を育て伸ばすためには、生徒一人ひとりの学ぶ意欲や要望に対し、それぞれに適した教科指導を行う教員を配置して指導にあたるとともに、スクールカウンセラーを配置し、悩みやつまずきを解決するための面談などの支援を行います。
このように親身になって生徒一人一人に向き合うことで、逆境や困難に耐え、自分の意志で何度でも立ち上がり、最後までやり抜く学習ができる環境を作ります。
平成17年開校した系列校に当たる学校法人 光和学園 信州スポーツ医療福祉専門学校の設備や教育力も存分に活用し、当該分野における体験学習も適宜実施して、子どもの学びの視野を広げていきたいと考えます。
我らは日本国と子供達の未来のために、生徒教職員一人ひとりが個性を発揮して、共に輝けるような学校づくりをしていきたい。そして「逆境や困難」を乗り越え、最後まで諦めずに活路を見出そうとする「強さと粘り強さ」、お互いの個性特性を認め、尊重し協力し合える「誠実さ」、時には慈悲の心を持って他者と向き合い支え合う「優しさ」をもった人間を育む高等学校として開校いたします。